3月2日に、第1回目となるラッピングレッスン「日本の色を愉しむ 和のラッピングレッスン」が終了しましたので、ご報告です。
和菓子レッスンの際のお持ち帰りに、和紙や紐結びを使ってラッピングをしていますが、みなさまから教えて欲しいとお声をいただき、レッスンすることにいたしました。
桜の季節に使える「桜色の箸袋」と「八の字結びのお包み」。箸袋は4膳分、お包みは2包み、お持ち帰りいただきました。作るだけではなく、その色の背景や、その色が愛された時代など、”知るを愉しむ”こともテーマに。
「桜色の箸袋」は、桜色、蘇芳色、若草色、草色の4色を使いましたが、それぞれ愛された時代や意味、また赤系の色については、時代を追ってお話をしました。源氏物語の中にも、色々な色が出てきますが、「花宴」「若菜」の絵をお見せしながら、イメージを膨らませながら。そうしているうちに、色のついた水引が、雅な世界へいざなってくれるものに感じてくるから不思議です。淡路結びを飾りました。
「八の字結びのお包み」では、土佐和紙の引染紙と、美濃和紙の市松、すかし和紙をご用意しました。土佐和紙の引染紙は、桜色のよう。桜の季節の少し前のレッスンにぴったりの和紙でした。紐を使って、八の字結びを皆さまと作りました。
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みなさま、苦戦されながらも、コツをつかまれておりました。レッスンの最後には、「道明寺桜餅」、「桜の葉の艶干し錦玉」と「木のこ」(グリッシーニの先に貴腐ワインとレーズンで作った餡をつけ、すり蜜をかけたお菓子)をお出ししました。お飲み物は、和紅茶専門店紅葉(くれは)の「おおふじ紅茶」をお出ししました。
初めてのラッピングレッスン。とてもとても楽しい時間となりました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
和菓子万くみ
鈴木万久美